この日は、春日部集談会場の市民文化会館へ行く途中、春日部情報発信館「ぷらっと かすかべ」に立ち寄りました。
粕壁神明社は、天照大神を祀る伊勢神宮ゆかりの神社で、天明年間(1781-1789年)に地元の豪族が土中から神体を発見し祀ったのが始まりで、宿場町の守り神、疫病封じの神として信仰を集めました。私は、ここで春日部集談会の益々の発展を祈願しました。
神社周辺の一般道は、すでに車両通行止めとなっていて、沢山の露店が軒を連ねていました。
「酉の市」開始直後で、人は疎らでしたが、これから夜にかけて、きっと大勢の参拝客が訪れることでしょう。春日部集談会に参加する前に、春日部の守り神である、粕壁神明社を参拝することが出来て、とても運が良かったです。
会場の春日部市民文化会館に到着しました。この日は、日曜日としては珍しく、大ホールのイベントがなく、建物の入口やロビーは、いつもより落ち着いた雰囲気でした。
春日部集談会は、三カ月ぶりに小会議室1で開催されました。
集談会場の風景です。森田療法関連図書を会議室下座のテーブルに並べると、室内は、モリタの空間になりました。
参加者は、女性4名、男性6名(初参加者は無し)の合計10名でした。
スケジュールは次の通りでした。
13:00~14:00 自己紹介
14:00~14:15 休憩
14:15~14:30 リラックスタイム
14:30~15:30 学習時間
15:30~15:40 休憩
15:40~16:25 分科会
自己紹介:
出席者が順番で、一か月間の近況報告を行いました。日常生活では色々なことが起こります。仕事の事、プライベートの事と様々です。皆さんのお話を聞いていると、私の脳裏には、「事実は小説より奇なり」の言葉がいつも浮かびます。
「先日、実父、実兄、甥、私、私の長男の五人で、那須へ一泊二日の旅行に出掛けました。とても楽しい旅行でした。専門学校に通う長男の就職活動が上手くいくことを、いつも願っています」
「地元の医療センターで、大腸の検査を受けました。検査結果が気になりましたが、異状が無かったため、安心しました。気持ちがホッとしたので、それ以降、様々なイベントに参加しています」
「猫を五匹飼っています。昨晩、十九歳になる猫の具合が悪くなり、夜間病院へ連れて行きました。検査結果は『異状なし』で、安心しました」
「大学生の長女は、アルバイトで塾の講師を行っていますが、最近、新たにデイケアのアルバイトを、掛け持ちで始めました」
「先月からメンタルの状態が良くありませんが、今日の集談会に参加した自分自身を評価したいです」
「最近、実家の父親が目の手術を受けました。実家の家業が忙しい時があり、帰郷する機会が増えそうです」
「私の仕事は、宅配便の運転手です。現在、繁忙期ですが、何とか持ちこたえています。年末まで、このペースを維持して、良い新年を迎えたいです」
「先日、人間ドッグを受診しました。胃カメラ検査時に、鼻の穴にケーブルを通されました。とても痛く辛かったです。普段の仕事は、発見会の『森田理論学習の要点(緑色本)第五章 行動の原則』の教えに従って、やるべきことを実践しています」
リラックスタイム:
今月は、クリスマス月ですので、出席者全員がプレゼントを持ち寄りました。室内にクリスマスソングを流しながら、お互いのプレゼントを交換しました。とても楽しいひと時でした。
学習時間:
テキストは、生活の発見誌11月号「生ing うつ病のQ&A③(北西憲二先生の講義)」を使用しました。最初に、出席者で輪読を行いました。その後、学習担当の女性M.Iさんが、自身の体験談を発表しました。2019年頃、心身の不調に陥り、悩み苦しむ日々が続きました。そんな時「神経症」という言葉を知り、「森田療法」に出会い、やがて元の自分自身と健康を取り戻して行くお話でした。M.Iさんは、包み隠さずにご自身の体験を語りました。私のみならず、出席者の多くは、これまでの人生の中で、大なり小なり、M.Iさんと同じような経験をしてきているので、とても共感を覚えました。今回の学習を通じて、改めて森田療法の有り難さと、集談会に参加することの大切さを感じました。M.Iさんの発表の後に、出席者で感想を述べ合いました。とても有意義な時間でした。
分科会:
A班(4名):
メンタルの調子が良くない時の対処方法を、4人で語り合いました。とても参考になりました。日常の世間話もあり、とても楽しい時間でした。
B班(5名):
お互いの症状を、ざっくばらんに語り合いました。趣味の話もあり、とても楽しいひと時でした。
今月の集談会で、出席者から次の感想を頂きました。
「発見誌を使用しての学習会では、意見交換の中で、皆さんから、うつ病、不安症、その他の症状を聞くことが出来て、とても勉強になりました。皆さんで病気を理解することも大切だと思いました。(なちゃんさん/男性)」
「参加者の体験談を聞いて、改めて、神経質としての生き方を考えることが出来て良かったです。(H.Rさん/男性)」
「今日の集談会を通じて、森田理論を学んだり、理解するだけでなく、それを活かすことの大切さを知りました。(匿名希望/男性)」
「普段の生活の中で、お互いの神経症の症状を語り合う機会はありませんので、集談会はとても尊い時間です。(トシ/男性)」
集談会終了後、春日部駅西口近くの居酒屋で、参加者6名で忘年会を行いました。お酒を飲みながら、美味しい料理とざっくばらんなおしゃべりで、楽しい時間を満喫しました。
末筆ながら、2025年の春日部集談会も、皆さんのご協力により、無事に終えることが出来ました。本当にありがとうございました。
どうぞ、楽しいクリスマスと良い新年をお迎えください。
来年1月の春日部集談会で、またお会いしましょう。
以上



