2025/12/18

12月度春日部集談会レポート

この日は、春日部集談会場の市民文化会館へ行く途中、春日部情報発信館「ぷらっと かすかべ」に立ち寄りました。


スタッフの方と世間話を始めると、「今日は、この近くの粕壁神明社(かすかべしんめいしゃ)で、年末恒例の『酉の市』が、正午から夜間にかけて行われます。地元では『春日部のお酉様』と呼ばれ親しまれています。足を運んでみては?」と言われ、早速、神社へ向かいました。神社に到着し、鳥居をくぐると、参拝客に出会いました。


粕壁神明社は、天照大神を祀る伊勢神宮ゆかりの神社で、天明年間(1781-1789年)に地元の豪族が土中から神体を発見し祀ったのが始まりで、宿場町の守り神、疫病封じの神として信仰を集めました。私は、ここで春日部集談会の益々の発展を祈願しました。

境内には、「商売繁盛」「開運招福」の縁起物の熊手が、所狭しと並び、それを求めようとする参拝客で賑わっていました。

神社周辺の一般道は、すでに車両通行止めとなっていて、沢山の露店が軒を連ねていました。


「酉の市」開始直後で、人は疎らでしたが、これから夜にかけて、きっと大勢の参拝客が訪れることでしょう。春日部集談会に参加する前に、春日部の守り神である、粕壁神明社を参拝することが出来て、とても運が良かったです。

会場の春日部市民文化会館に到着しました。この日は、日曜日としては珍しく、大ホールのイベントがなく、建物の入口やロビーは、いつもより落ち着いた雰囲気でした。

春日部集談会は、三カ月ぶりに小会議室1で開催されました。

集談会場の風景です。森田療法関連図書を会議室下座のテーブルに並べると、室内は、モリタの空間になりました。


参加者は、女性4名、男性6名(初参加者は無し)の合計10名でした。
スケジュールは次の通りでした。
  13:00~14:00 自己紹介
  14:00~14:15 休憩
  14:15~14:30 リラックスタイム
  14:30~15:30 学習時間
  15:30~15:40 休憩
  15:40~16:25 分科会

自己紹介:
出席者が順番で、一か月間の近況報告を行いました。日常生活では色々なことが起こります。仕事の事、プライベートの事と様々です。皆さんのお話を聞いていると、私の脳裏には、「事実は小説より奇なり」の言葉がいつも浮かびます。

「先日、実父、実兄、甥、私、私の長男の五人で、那須へ一泊二日の旅行に出掛けました。とても楽しい旅行でした。専門学校に通う長男の就職活動が上手くいくことを、いつも願っています」
「地元の医療センターで、大腸の検査を受けました。検査結果が気になりましたが、異状が無かったため、安心しました。気持ちがホッとしたので、それ以降、様々なイベントに参加しています」
「猫を五匹飼っています。昨晩、十九歳になる猫の具合が悪くなり、夜間病院へ連れて行きました。検査結果は『異状なし』で、安心しました」
「大学生の長女は、アルバイトで塾の講師を行っていますが、最近、新たにデイケアのアルバイトを、掛け持ちで始めました」
「先月からメンタルの状態が良くありませんが、今日の集談会に参加した自分自身を評価したいです」
「最近、実家の父親が目の手術を受けました。実家の家業が忙しい時があり、帰郷する機会が増えそうです」
「私の仕事は、宅配便の運転手です。現在、繁忙期ですが、何とか持ちこたえています。年末まで、このペースを維持して、良い新年を迎えたいです」
「先日、人間ドッグを受診しました。胃カメラ検査時に、鼻の穴にケーブルを通されました。とても痛く辛かったです。普段の仕事は、発見会の『森田理論学習の要点(緑色本)第五章 行動の原則』の教えに従って、やるべきことを実践しています」

リラックスタイム:
今月は、クリスマス月ですので、出席者全員がプレゼントを持ち寄りました。室内にクリスマスソングを流しながら、お互いのプレゼントを交換しました。とても楽しいひと時でした。

学習時間:
テキストは、生活の発見誌11月号「生ing うつ病のQ&A③(北西憲二先生の講義)」を使用しました。最初に、出席者で輪読を行いました。その後、学習担当の女性M.Iさんが、自身の体験談を発表しました。2019年頃、心身の不調に陥り、悩み苦しむ日々が続きました。そんな時「神経症」という言葉を知り、「森田療法」に出会い、やがて元の自分自身と健康を取り戻して行くお話でした。M.Iさんは、包み隠さずにご自身の体験を語りました。私のみならず、出席者の多くは、これまでの人生の中で、大なり小なり、M.Iさんと同じような経験をしてきているので、とても共感を覚えました。今回の学習を通じて、改めて森田療法の有り難さと、集談会に参加することの大切さを感じました。M.Iさんの発表の後に、出席者で感想を述べ合いました。とても有意義な時間でした。

分科会:
A班(4名):
メンタルの調子が良くない時の対処方法を、4人で語り合いました。とても参考になりました。日常の世間話もあり、とても楽しい時間でした。
B班(5名):
お互いの症状を、ざっくばらんに語り合いました。趣味の話もあり、とても楽しいひと時でした。

今月の集談会で、出席者から次の感想を頂きました。
「発見誌を使用しての学習会では、意見交換の中で、皆さんから、うつ病、不安症、その他の症状を聞くことが出来て、とても勉強になりました。皆さんで病気を理解することも大切だと思いました。(なちゃんさん/男性)」
「参加者の体験談を聞いて、改めて、神経質としての生き方を考えることが出来て良かったです。(H.Rさん/男性)」
「今日の集談会を通じて、森田理論を学んだり、理解するだけでなく、それを活かすことの大切さを知りました。(匿名希望/男性)」
「普段の生活の中で、お互いの神経症の症状を語り合う機会はありませんので、集談会はとても尊い時間です。(トシ/男性)」

集談会終了後、春日部駅西口近くの居酒屋で、参加者6名で忘年会を行いました。お酒を飲みながら、美味しい料理とざっくばらんなおしゃべりで、楽しい時間を満喫しました。


末筆ながら、2025年の春日部集談会も、皆さんのご協力により、無事に終えることが出来ました。本当にありがとうございました。
どうぞ、楽しいクリスマスと良い新年をお迎えください。
来年1月の春日部集談会で、またお会いしましょう。
以上

2025/12/01

12月度 春日部集談会開催のお知らせ


日時 : 2025年12月14日(日曜日) 

午後1時~4時30分

場所 : 春日部市民文化会館 3階 小会議室(1)
         (来館時、施設の案内図をご確認ください)

交通 : 東武伊勢崎線 春日部駅東口 下車
           徒歩13分

住所 : 春日部市粕壁東二丁目8番61号

会費 : 会員500円、非会員1000円

 お車でお越しの方は「文化会館」のパーキング
は1時間100円になります。

隣りの図書館で少し本を読んで
駐車券にスタンプをもらうと100円
駐車券が割引になります。

その隣のビル立体駐車場は1日300円です。

春日部駅東口よりバスも出ています。(2つ目の「匠大塚本店前」下車 1分)

※会場は発見会の施設ではありませんので、
集談会の内容等の直接のお問い合わせはご遠慮下さい。

皆様のご参加をお待ちしています。 

2025/11/11

11月度春日部集談会レポート

今回は、春日部集談会に参加する前に、会場の春日部市民文化会館近くにある、郷土資料館を訪れました。ここには、江戸時代に日光道中として栄えた粕壁宿のジオラマがあります。こちらで、たくさんの写真を撮影し、当時の様子と現在の春日部市内を照らし合わせてみました。

春日部駅東口から歩いて到着した春日部大通りです。ここから文化会館方面を撮影しました。

江戸時代は、このような街並みであったそうです。一瞬にしてタイムスリップしました。

ここから、文化会館方面へ歩くと、途中の旧商家 東屋田村本店前に、江戸時代から現存する道しるべがあります。こちらには、「東 江戸」、「西南 いわつき」、「北 日光」と記されています。
「東 江戸」

「西南 いわつき]

「北 日光」

文化会館から春日部大通りの交差点には、「三枚橋」(写真中央付近の白い小さな目印)という水路に掛かる石橋があったそうです。写真中央下の畑が、現在の文化会館の場所に当たります。三枚橋の左方向が江戸方面、右方向が日光方面になります。   
        ↑この辺りが現在の市民文化会館

三枚橋から見た、江戸方面の粕壁宿の風景です。

粕壁宿は、現埼玉県域の日光道中の宿場では、越ケ谷宿、幸手宿に次ぐ三番目の人家数(1843年の人数:3,701人、家数:773軒)だったそうです。今回は、春日部集談会に参加する前に、江戸時代への時間旅行を楽しみました。

11月度春日部集談会は、9日㈰ 13時から開催されました。この日は文化会館大ホールで高校生によるダンス大会が開催されていました。入口付近は、たくさんの若者たちで賑わっていました。


今回も先月と同様に、和室で開催されました。

参加者は、女性3名、男性10名(うち初参加1名)の合計13名でした。
スケジュールは次の通りでした。
13:00~14:00 自己紹介
14:15~14:30 休憩
14:30~14:45 リラックスタイム
14:45~15:25 学習時間
15:25~15:35 休憩
15:35~16:25 分科会

自己紹介:
出席者が順番で、自己紹介と一か月間の近況報告を行いました。楽しかったこと、嬉しかったこと、大変だったことと様々でした。

今回は、最高におめでたかったことがありましたので、最初にご紹介いたします。それは、我が春日部集談会のベテラン女性会員であるT.Oさんによるものです。
「三か月間集談会をお休みしていました。実はこの間に、結婚をして、引っ越しもしました」
出席者全員から、彼女へ「おめでとう」コールが起こりました。あらためて、「T.Oさん、ご結婚おめでとうございます!! 末永くお幸せに!!」

「今日初めて、発見会の集談会に参加しました。今まで集談会に参加してきて良かったことを聞かせてください」
「来月、資格試験があるので頑張ります」
「最近、悩んでいることはありませんが、12月集談会で学習の時間を担当することが、気に掛かっています」
「最近、神経科学、心理学の範疇である、ポリヴェーガル理論を学んでいます」
「最近、ニンテンドースイッチ2が手に入り、とても楽しいです」
「現在、一週間のリフレッシュ休暇中ですが、休暇前に風邪をひき、実家の家族と予定していた紅葉狩りが中止になったりして、少し残念です」

今回、春日部集談会に初めて参加した方から、出席者に「森田療法を学んで良かったこと、集談会に参加して良かったことを教えてください」という質問がありました。参加者から、次のような回答がありました。

「集談会に参加して、自分の悩みや症状を話したり、みんなと意見交換することが、神経症を和らげる近道になります」
「同じ症状を抱える者同士が、自分の症状を語る機会は普段の生活では無いので、集談会に参加することは、とても貴重な機会です」
「森田療法の本を勉強し、日記を付けた時期がありました。日記に今日の自分が良かったことを書き続けると、気持ちがポジティブになって行きます。日記の良い所は、時間が経ってから、自分が踠(もが)いていた時期を振り返ることが出来るところです。

リラックスタイム:
ベテラン女性会員のM.Iさんが担当しました。参加者全員で、マインドフルネスを行いました。M.Iさんは、週末にフィットネスクラブに通い、健康維持に努めています。その中で、インストラクター指導のもと、クラブのメンバーとマインドフルネスを実践する時間があるそうです。
この日は、室内の照明を抑え気味にし、実際に使われるBGMを流して、プロ直伝のエクササイズを、参加者全員で行いました。マインドフルネスが始まると、普段の生活の中で抱えてしまった緊張感やストレスから解放される瞬間がありました。エクササイズが終わる頃、室内は参加者のリラックスした雰囲気に包まれました。

学習時間:
今回は、外部講師として大宮集談会代表幹事のH.Cさんが 担当して下さいました。H.Cさんが作成したレジュメを基に講話が行われました。

H.Cさんは、1970年生まれの55歳。現在は、ソフトウェア関連会社で、技術職として活躍されています。生まれは福岡県で、両親と弟の4人家族で育ちました。小学校6年時に、父親が東京への転勤のため、関東へ転校しました。親の子育てが厳格で、他人と比較されることがあり、劣等感を感じることがありました。「お前には優れているものが何もない」という心無い言動を受けたり、学校でいじめに遭遇したこともあったそうです。H.Cさんは、そのような厳しい生い立ちから、当時、親や先生といった大人の言うことは、絶対に従わなければならないと考え方を抱いたそうです。

高校に進学し、吹奏楽部に入部。「自分にも出来るものがあった」と感じました。大学四年生の時に、ある会社の就職試験に落ちて、将来に危機感を感じ、初めてメンタルクリニックを受診し、森田療法と生活の発見会を紹介されました。その後、生活の発見会に入会し、基準型学習会も受講して、森田理論を学びました。そのお陰で、物事を深刻に考えることが少なくなったそうです。
入会当初は、自分の神経症が治れば、発見会は退会しようと考えていたのですが、「自分は発見会に救われたので、救われた人は、救う人になる」という考え方が芽生え、現在も発見会を生涯活動として行っています。「森田理論を学習し始めて間もない方は、継続して学習してもらい、基準型学習会には、是非参加してほしい」というのがH.Cさんの願いです。H.Cさんは、現在、大宮集談会代表幹事だけでなく、北関東支部長としても活躍されています。

とても充実した学習の時間でした。H.Cさんの講話の後、出席者から様々な意見交換が行われました。参加者の感想の一部です。

「H.Cさんの赤裸々で誠実なお話に感銘を受けました。もしH.Cさんらしさを認めてくれる親であったら、H.Cさんはどんな人生を送られていたのだろうと思い描きました。とても有意義な時間でした。ありがとうございました。(M.Iさん/女性)」
「H.Cさんのお話を聞いて、集談会を継続されていることが、ご自身が立ち直るきっかけとなり、現在はそれがプラスに繋がっていると感じました。(なちゃんさん/男性)」
「わかりやすいレジュメと、H.Cさんの理路整然とした体験談により、とてもためになりました。(トシ/男性)」
「H.Cさんは、現在大宮集談会の代表幹事や北関東支部長を務められ、とても立派であると思いました。(Kashicoさん/女性)」

分科会:
A班、B班、C班、各4名で行いました。
各班、お互いの症状や近況について、ざっくばらんに語り合いました。とても楽しいひとときでした。

今月の集談会について、参加者から次のような感想を頂きました。

「その時々で、色々な悩みがありますが、そのままの等身大の自分で参加できる春日部集談会に助けられています。代表幹事さんを始め、メンバーの皆さんに感謝です。(N.Aさん/男性)」
「リラックスタイムの体操と瞑想で、身体が温まり、ストレスから解放される気分になりました。(Kashikoさん/女性)」
「自己紹介の際に、『皆さんに聞いてみたいこと』を話したら、色々な方からアドバイスを頂きました。とてもホッとしました。(匿名希望さん/男性)」
「色々な症状の方がいて、様々な人の話を聞くことが出来て良かったです。自分が思ったこともお話しすることが出来て、それを皆さんが受け止めてくれて、とても有難かったです。(匿名がかりさん/男性)」

集談会終了後、会場近くのカフェで懇親会が行われました。

末筆ながら、間もなく冬の到来です。体調管理に気を付けて、12月の春日部集談会で、また元気にお会いしましょう。
以上

2025/10/27

11月度春日部集談会の開催について

 

(コロナウイルスの感染拡大防止に配慮して行います。)

日時 : 2025年11月9日(日曜日) 

午後1時~4時30分

場所 : 春日部市市民文化会館 3階 和室(2)
         (来館時、施設の案内図をご確認ください)

交通 : 東武伊勢崎線 春日部駅東口 下車
           徒歩13分

住所 : 春日部市粕壁東二丁目8番61号

会費 : 会員500円、非会員1000円

 お車でお越しの方は「文化会館」のパーキング
は1時間100円になります。

隣りの図書館で少し本を読んで
駐車券にスタンプをもらうと100円
駐車券が割引になります。

その隣のビル立体駐車場は1日300円です。

春日部駅東口よりバスも出ています。(2つ目の「匠大塚本店前」下車 1分)

※会場は発見会の施設ではありませんので、
集談会の内容等の直接のお問い合わせはご遠慮下さい。

皆様のご参加をお待ちしています。

2025/10/14

10月度春日部集談会レポート

先月のブログでご紹介した「春日部アートウォーク」は、多くの方からご好評を頂きました。今回はそのパート2です。 アート作品を鑑賞した後、人はそれぞれ様々な印象を抱きます。今回は、僭越ながら、私が春日部アートを見て感じた印象を述べさせて頂きます。次回、皆さんにお会いした時に、春日部アートの印象を、是非お伺いしたいです。

風の門(峯田義郎 作)
春日部市パンフレットの解説は次の通りです。「遠い日の旅の記憶。大地に還ろうとしている太古の門が風が過ぎる。古代と現代との対比をイメージしています」。私がこの作品を見た印象は次の通りです。「彼女は、小学校低学年と、幼稚園に通う子供二人を育てるキャリアウーマン。今日は滅多にない平日の休日。その日の朝、夫と子供たちを自宅から送り出し、家事をこなした後、テラスに腰かけて物思いに耽りながら、自分自身のこれまでの人生を振り返っています。彼女の表情には、微笑みが窺えます」。


小さい花(黒川晃彦 作)
春日部市パンフレットの解説は次の通りです。「彫刻とその周辺の空間、そして彫刻を見る人が一つになれるよう、少女とベンチ、小さい花の鉢で製作しました」。私がこの作品を見た印象は次の通りです。「彼女は生まれつき目が不自由ですが、周りのみんなに『この花は、とても美しい』と訴えます」。私は、職業柄、身体にハンディを抱えた方にお会いしますが、感性の豊かな方がとても多いです。

巣立ち(加藤豊 作)
春日部市パンフレットの解説は次の通りです。「少女の指先から、小鳥が今飛び立とうとしています。巣立っていく小鳥は、少女の希望に満ちた未来を表しています」。この解説をみて、私も同じ印象を受けました。


春日部市内のアート作品は、日本を代表する作家が制作したものです。作品を設置した自治体の方々に敬意を表します。普段の生活の中で、気軽にアート作品に触れることができる春日部市民の皆さんが、とても羨ましく感じました。

10月度春日部集談会は、5日㈰13時から開催されました。


今回は、和室で開催しました。

参加者は、女性4名、男性6名(うち初参加者は無し)、合計10名でした。

スケジュールは次の通りでした。
 13:00~14:00 自己紹介
 14:00~14:15 休憩
 14:15~14:30 リラックスタイム
 14:30~15:30 学習
 15:30~16:25 分科会

出席者が順番で、自己紹介と一か月間の近況報告を行いました。嬉しかったこと、大変だったことと様々でした。
「体調不良を感じ、病院へ行き検査を受けましたが、異常がなくて良かったです」
「朝日を浴びたり、散歩をしたりして、意識的に気分転換を図っています」
「漢方薬専門のクリニックを受診し、漢方薬の服用を始めました」
「仕事が多忙で、2つ以上の仕事を同時に進めることがあり、焦る時がありますが、最終的に結果を残せています」
「今日は四連休中の三日目で、とてもリラックスしています」
「森田療法を学び始めて、その厳しさを感じています。自分の症状が解放されることを信じて、しばらく続けてみます」
「皆さんの意見を聞くことにより、自分の励みになっています」
「最近、職場に社員が一人入社して良かったです」

リラックスタイム:
出席者全員が起立して、ストレッチ体操を行いました。体操を終える頃には、日頃蓄積した疲労感から解放される気分になりました。

学習時間:
テキストは、生活の発見誌10月号の「生ing うつ病のQ&A②(北西憲二先生の講義)」を使用しました。最初に出席者で輪読しました。その後、当日学習担当のトシ氏が、テキストをもとに、自分の体験談を発表しました。

トシ氏の発表内容:
私は、現在55歳で、20歳前後からずっと社交不安症を抱えています。私の症状は、テキスト31頁目に出ている、神経症性うつ病に該当すると思います。北西先生によれば、この神経症性うつ病は、慢性的でダラダラと良くなったり、人生の色々な出来事に遭遇して悪くなったりするのが特徴だそうです。こういったうつ病は、いわゆる抗うつ剤という薬の効果が見られず、薬よりも精神療法、カウンセリング、環境の調整といったものが、重要な治療法になるそうです。

私は、これまでの自分自身の体験を通して、北西先生のこの考えに共感します。私は20歳前後の大学生時代から、社交不安症を自覚するようになりました。社会人になってからも、サラリーマン生活を送りながら、心療内科へ定期的に通院し、パキシルといった薬を処方して貰い、服用しながら、生活を送っていました。しかし、薬の効果をあまり実感できず、自分の勝手な判断で、薬の服用を止めてしまうことがありました。
私は、2023年2月に春日部集談会に入会した頃から、自然に医療機関を受診することは無くなりました。それは、集談会参加のお陰かどうかは、わかりません。

私は、2024年11月号生活の発見誌の「私が初めて集談会に参加した日」に、自分の体験談を投稿させていただきました。
私が春日部集談会に初めて参加した時に、出席者の多くが私と年齢が近く、自分と似た症状を抱えていることを知り、私の抱える症状は、自分一人だけではないということを感じるようになりました。北西先生は、「薬の服用よりも、精神療法、カウンセリング、環境の調整が重要である」と述べています。私は、集談会に参加して、お互いに質問を交わしたり、アドバイスを貰ったりすることは、北西先生が言うところの「カウンセリング、環境の調整=集談会へ参加」と拡大解釈して良いと考えるようになりました。

神経症性うつ病は、慢性化しやすいのが特徴なので、私には、また何時かうつ病が再発して、心療内科を受診する時がやって来るかもしれません。この春日部集談会に入会してからの2年8カ月間、幸いにも、私の症状は比較的安定しているので、これからも集談会に参加する生活は続けて行こうと思います。

トシ氏の発表の後に、出席者全員で、意見交換を行いました。とても有意義な時間でした。

分科会:
A班(5名):
お互いの症状を、ざっくばらんに語り合いました。とても楽しい時間でした。
B班(5名):
「生の欲望と不安」について、意見交換を行いました。このテーマに対する唯一の答えはありません。とても難しいテーマですが、森田療法に精通したN.Aさんが、自分の体験談を交えながら、分かりやすく解説してくれました。とても有意義な時間でした。

今月の集談会について、参加者から次のような感想を頂きました。
「集談会は、お互いの症状、体験を共有できるので、とても尊い場所です。(トシ/男性)」
「症状はそれぞれ異なっても、うつや不安は、皆さん大なり小なり抱えて生活しており、自分のそういう思いを聞いたり、話したりすることは、心の健康保持に繋がります。集談会はそういう場所であることを、あらためて感じました。(なちゃん/男性)」
「今回もとても活発な議論が行われました。森田療法の神髄である『あるがまま』について、色々な意見が出ました。『自分を許す』、『共存』という言葉が出て、再認識できました。ありがとうございました。(M.Iさん/女性)」
「集談会に参加する意義がわかりました。発見誌にあるように、『人の話を聞き、自分のことを話す』ことが出来るのが、集談会の良い所だと実感しました。(匿名希望/男性)」

末筆ながら、この季節は、気候も味覚も最高の時期です。

英気を養って、11月の春日部集談会で、また元気にお会いしましょう。
以上