はじめに
8月9日、春日部駅を降りて、春日部情報発信館「ぷらっとかすかべ」に立ち寄りました。
入口横のディスプレイに、先月11日、12日に行われた「第54回 春日部夏まつり」のスナップ写真が飾られていました。沢山の人たちが参加し、大いに盛り上がりました。私も、カメラを片手に夏まつりを楽しみました。写真を眺めていると、その日の興奮が甦りました。とても素晴らしい夏まつりでした。春日部市民文化会館に到着
この日は、大ホールでの催しがなく、ロビーは閑散としていました。
森田療法、生活の発見会関連図書を、会議室下座のテーブルに並べ、モリタの空間になりました。8月度春日部集談会が始まります。
参加者
女性5名(うち初参加者1名)、男性4名の合計9名でした。
プログラム
13:00~13:10 事務連絡 13:10~14:00 自己紹介
14:00~14:15 休憩
14:15~14:30 リラックスタイム
14:30~15:30 学習時間
15:30~15:40 休憩
15:40~16:25 分科会
自己紹介
出席者が順番で、自己紹介と一か月間の近況報告を行いました。仕事の話、家族の話、余暇の話など様々でした。
「昨日から次の日曜日まで、夏休みに入りました。休日が多いと、その分、出勤日の仕事の密度が高くなりますが、それでも大型連休はありがたいです。専門学校2年生の息子は、母校でオープンキャンパスが行われていて、今日は学生ではなく、アルバイトスタッフとして活動しています」
「今日は、久しぶりに春日部集談会に参加しました。最近、会社の健康診断で、左耳の調子が悪いことがわかり心配です。8年来、森田療法医療機関に通院しています。自分の症状が寛解するのを望んでいます」
「最近、自宅近くの映画館で、実妹と一緒に、小栗旬主演の大ヒット映画『フロントライン』を鑑賞しました。作品の中で、DMAT(災害派遣医療チーム)が登場するシーンがあるのですが、登場する医師が全員男性であることが気になりました。映画監督が男性のため、作品も男性視点であると思いました」
「連日猛暑ですが、普段は館内で仕事をしているので、あまり気になりません。今日は春日部駅からここに来るまで、炎天下を歩いて来て、とても辛かったです。今週半ばから、夏季休暇が始まります」
「最近は、自分の症状が気にならなくなってきています。先日、家族の具合が悪くなり、生まれて初めて救急車を呼び、病院まで付き添いました。検査を受けて、何事もなくて良かったです」
「森田療法を学びたいという思いで、初めて集談会に参加しました。症状は不安症(対人恐怖、視線恐怖等)です。趣味はプロ野球観戦で、ヤクルトスワローズのファンです。皆さんに、不安が出てきた時の対処方法を教えて欲しいです」
「先月14日に、75歳の誕生日を迎えました。最近は、運転免許の更新や、自宅エアコンの買い替えを行いました。先日、大手学習塾関連会社のパート採用試験を受けて、合格しました。業務は試験監視員です。昨晩は、東京ドームで、巨人vsヤクルト観戦を楽んできました」
自己紹介の中で、初めて集談会に参加した女性H.Iさんから、「皆さんに、不安が出てきた時の対処方法を教えて欲しい」というお話がありました。出席者から、次のようなアドバイスがありました。
不安が出てきた時の対処方法について
①森田療法、生活の発見会関連図書を読んで、ためになることが書いてある箇所には、付箋を貼り、後で読み返すと、とても効果があります。
②私にも視線恐怖の症状がありますが、世間一般の人でも、満員電車や人混みといった状況下では、視線恐怖を感じる場面があるので、元々、人間に備わっている機能です。神経症者は、自分の症状にとらわれる気質があるため、悩みが生じます。人間に備わっている機能を消したり、治すことは出来ません。病気でもありません。「今のままの自分で良いのだ」と、自身を認めて上げることが大切です。すると、やがて、寛解という出口が見えてきます。
③H.Iさんのような若い方は、エネルギーがあるので、悩み事も大きくなりがちです。年齢を重ねると、心身のエネルギーが落ちてくるので、悩み事も減るものです。「日にち薬」という言葉が、これに当てはまります。
④神経症(社交不安、対人恐怖等)を抱える人の症状は個性、性格であり、決して病気ではありません。治すというよりも、それと上手く付き合えれば、やがて長所に変わります。
リラックスタイム
男性K.Mさんが出題者になって、なぞなぞ大会を行いました。次のような問題が出題されました。解答はこのブログの末尾に掲載しました。その問題の一部を紹介します。欠席された方は、是非、チャレンジしてみてください。
Q1 虫がお茶碗に入ったら、美味しい食べ物になりました。その食べ物は?
Q2 お洒落な女の子が、腕ではなく頭に打つ注射は何でしょう?
Q3 2枚の服を着たら、体調が悪くなりました。その症状は何でしょう?
Q4 欲しいものが、800屋で売られています。800屋とは、どのようなお店でしょう?
Q5 日が暮れた頃、おじいちゃんが、やりそうなアクティビティーは何でしょう?
学習時間
司会進行は、私トシが担当しました。テキストは、生活の発見会発行「改訂版(A)森田理論学習の要点(通称:緑本)」を使用し、「第5章 行動の原則」を取り上げました。
第5章は、「第1節 行動の原則」、「第2節 気分本位から目的本位」の構成です。
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| 学習のテキスト(通称:緑本) |
出席者が順番に、緑本の輪読を行いました。その後、学習担当のトシが、感想を発表しました。
🈩 行動の原則
トシの発表内容
「行動の原則は、全部で17項(①~⑰)あります。この17項の中で、自分が特に印象に残ったものに対して、僭越ながら、自分の体験談を述べさせて頂きます」
①見つめ、感じる。
②まず手を出し、動く。
(トシの体験談)
うつ状態の時は、何をするのも億劫になり、何もせずに、横になっていたいと感じる時があります。現在56歳の私は、自分が20代、30代だった頃よりも、そういった症状になる機会は、少なくなっている気がしますが、時々、身の回りのことをこなすのが億劫になり、無為にダラダラと過ごしてしまうことがあります。神経症の人間は、人一倍、自己内省が強いので、その日の翌日、無為に過ごした自分自身を責めてしまう時があります。
③今できることは一つしかない。
④休息は仕事の中止だけとは限らず、仕事の転換も休息になる。
(トシの体験談)
この文章を書いている最中に、疲れてきて、休息を取りたくなる場面があります。その時は、ふっくらとした座椅子に身体を預けて、休息を取ることもありますが、台所に立って、家事を行って、気分転換を図る時があります。
私が10代の受験生だった頃、英文法、英文解釈の勉強をして、頭の中が疲れたときに、休息として、英単語の勉強をすることが、一種の気分転換になった時があります。国語の科目であれば、漢字の読み書きを行いました。
⑤取り越し苦労には時間切れを宣言する。
(トシの体験談)
とりあえず、目の前のことに手を出すことという考え方は、良いと思います。私は、20代、30代の頃は、ストレスの多い生活を送っていました。その時、いつも以上にアルコールを飲んで、気分を紛らわそうとしたことがありました。お酒の酔いが回って来た時は、何か、悩み事を忘れるような感覚があり、そのまま眠りについたことはありましたが、睡眠は浅く、酔いがさめると、悩みは消えることはなく、むしろ、増幅して甦る感覚がありました。お酒を飲んで悩みが解消されるというのは、無いと思います。これは、実際に医学的にも実証されているようです。
⑥初めての行動に不安はつきもの。
(トシの体験談)
私の仕事は、宅配便の集配の仕事ですので、苦労は沢山ありますが、どちらかというと、ルーティーンな仕事です。「仕事を通じて、色々な人と出会い、自分のステップアップにつなげたい」という人に、時々遭遇しますが、私にはそういった素質は無いので、そういう人は凄いと思います。営業職の方に、そういう人がいるのかもしれません。
⑦100%完全な行動はありえない。
(トシの体験談)
完ぺき主義は、神経症者に良くいると思います。
⑧行動には弾みがあり、リズムが生まれる。
手を出し、身体を動かし、目の前の仕事を見つめていると、そこに興味が湧き、勢いが生まれ、自然に身体が動いていくようになります。
(トシの体験談)
現在の私は、この文章の通り、気持ちに不安を抱えている時、目の前の仕事をこなしているうちに、不安が消えていくような感覚があります。しかし、20代、30代の頃は、いくら仕事に没頭しても、不安が自分の頭の中から、消えることはなく、居座ったままという感覚で、一日の仕事が終えると、仕事の達成感というより、身体の疲労感、脳の疲労感に襲われる感覚がありました。とても辛い時代でした。
⑨感情と行動は別物。
⑩外相整えば、内相自ずから熟す。
外相(行動や態度)をひとまず整えれば、不快な感情も、その外側につられて後退して行くものです。
(トシの体験談)
この言葉も、その通りかもしれません。現在の私は、気持ちに不安を感じる時、目の前の仕事に取り組んでいるうちに、いつのまにか、不安が徐々に消えていくような感覚を覚える時があります。しかし、20代、30代の時は、このモリタの言葉は有名で、理屈も理解していたので、現在と同様に、目の前の仕事にひたすら取り組みましたが、一日仕事に没頭しても、不安は解消することはなく、身体の疲労感、脳の疲労感に包まれ、とても大変でした。
⑪物の性を尽くす。
⑫物そのものになる。
(トシの体験談)
自分の仕事をしていて、ベストを尽くせている時は、悩みというのは確かにないかもしれません。
⑬理想は高く、実行は小刻みに、小さな成功を積み重ねること。
(トシの体験談)
私は、昨シーズン、あるプロスポーツチームの取材をさせていただき、試合終了後、報道関係者向けの両チームのヘッドコーチの記者会見に臨ませて頂きました。記者からヘッドコーチに向けられる質問には、次のようなものが良くあります。「チームは、二連敗の後、連勝が続いていますが、その要因は何ですか?」といった質問です。
その中で、外国人ヘッドコーチに多いコメントは、こんな感じです。「連敗から連勝が始まったことについて、特に大きな戦術の変更は行ってはいない。それよりも大切なことは、普段から質の良いハビット(習慣)を重ねることである。それは、競技の中だけでなく、日々の生活習慣にも良いハビットを続けることである。日々の良い積み重ねは、良い結果へと結びつくものです」。
⑭困難に直面して不安を感じ、迷った時のチェックポイント。
(トシの体験談)
文章に書かれていることは、尤もであるが、気持ちに不安があったり、乱れている時は、自分自身を客観的に見つめたり、俯瞰することは難しく、中々冷静な判断を下すことは出来ないと思います。
⑮人生は事実の積み重ねである。
(トシの体験談)
私は、大学を卒業して社会人になり、神経症で色々苦しんできました。転職も経験し、現在は3つ目の職業ですが、神経症で色々と苦しみながらも、転職の期間も数カ月以内で、ずっとサラリーマン生活を続けてきているので、お金を稼ぐという事実は、ずっと続けることが出来て良かったと思っています。
⑯行動は生産的、建設的、奉仕的であるとき、自他ともに生かす。
(トシの体験談)
自分自身が神経症に陥っている時には、自分自身の事に精一杯で、気持ちにとても余裕はないので、文章に書かれているような「自分の症状は脇に置いて、人の立場に立った行動を続けてみることが大切です」というのは難しいと思います。実際に、自分の仕事をしていて、周りには、神経症とは無縁の性格の人がたくさんいますが、そういう人の中にも、この文章に書かれているような、聖人君子のような人は、ごく稀であると思います。
⑰行動は「かくあるべし」(思想)からでなく、「物事」(事実)から出発する。
出席者から出た意見
「『⑭困難に直面して不安を感じ、迷った時のチェックポイント』に、いつも共感を覚えます(K.Mさん/男性)」
「行動の原則は、箇条書きなのでとても分かりやすく、読みやすいです。『⑨感情と行動は別物』に、いつも共感します。心の中がモヤモヤしている時、台所に立って、いつも以上に茶碗洗いに没頭して、気分転換を図る時があります。(M.Iさん/女性)」
🈔気分本位から目的本位へ
テキストは、栃木県那須塩原市で外来森田療法を実施している「那須こころの医院」の石川純一院長先生のブログ「第31章 気分本位と目的本位」を使用させて頂きました。
「気分本位と目的本位」について、石川先生のブログは、高良興生院の「竹買いの話」を例にして、とても分かりやすい解説でした。学習担当トシもこのテキストを基に、目的本位の大切さを発表し、出席者から様々な感想が述べられました。
とても有意義な学習の時間でした。
分科会
A班、B班、各4名に分かれて行いました。私はB班でした。B班には、最近神経症の症状が和らいできている女性T.Hがいましたので、色々と体験談を伺いました。その他、血栓という病気の話、映画の話、出席者の両親の話などが、話題に上りました。とてもためになり、楽しい時間でした。
出席者の感想
「初参加の方がいらっしゃって、今日は新鮮でした。出席者の中で、症状が改善されず、辛い状況にある方に対しては、これからも傾聴してあげたいと思います。学習の時間で、久しぶりに『行動の原則』を読み返しました。とても良い教えであると思いました。(くれよんしんちゃん母さん)」
「今日は、『行動の原則』を学習しました。前よりも理解が深まった感じがします。(ゆうりんさん/女性)」
「今日は学習を担当させて頂きました。『気分本位と目的本位』の中で、『竹買いの話』がありました。出席者同士の意見交換の中で、この逸話を現代風にアレンジした例え話がありました。とても面白く、発言の後、どっと笑いが起きました。次のような感じでした。『スーパーで果物を買う時は、しっかりと手に取って、全体の良し悪しを確認し、新鮮な物だけを買い物カゴに入れる』。『ミネラルウォーターを買う時は、安易に近所のコンビニで定価で買うのではなく、地域最安値のディスカウントストアを探して、そこで購入する』(トシ/男性)」
むすび
次回の春日部集談会は、9月13日㈰です。多くの皆さんは、現在、夏休みを満喫されていることでしょう。来週からは、今年の後半戦が始まります。残暑とはいえ、猛暑日、酷暑日が続きます。体調管理に気を付けて、また元気にお会いしましょう。
以上
リラックスタイムの答え
Q1の答え:茶碗蒸し
茶碗+(虫→蒸し)
Q2の答え:カチューシャ(ヘアアクセサリ)
カ(注射→チューシャ)
Q3の答え:腹痛
服→腹 2枚→TWO(ツゥー)→痛
Q4の答え:八百屋(やおや)
8→八 00→(百の単位)
Q5の答え:バンジージャンプ
日が暮れた頃→晩(バン) おじいちゃん→爺(じい→ジー)アクティビティー→ジャンプ






