2026/02/21

2月度春日部集談会レポート

2月15日㈰13時より、春日部市民文化会館 小会議室1に於いて、2月度春日部集談会が開催されました。


会議室の下座テーブルに、森田療法関連図書を並べました。モリタの空間となり、集談会が始まりました。


参加者は、女性1名、男性5名(初参加者無し)の合計6名でした。
スケジュールは次の通りでした。
  13:00~14:00 自己紹介
  14:00~14:15 休憩
  14:15~14:50 リラックスタイム
  14:50~15:35 学習時間
  15:35~15:45 休憩
  15:45~16:25 体験交流

自己紹介:
出席者が順番で、一か月間の近況報告を行いました。今回は参加者が6名でしたので、時間を掛けて自己紹介を行いました。

「先週、19歳の息子と無料で受けられるカウンセリングに行きました。2カ月に1回のペースで受診しています。息子は頑張って専門学校に通っています。私の仕事はルートセールスですが、最近は順調です」
「これまで、『森田理論学習の要点 第5章  行動の原則』を読んで、仕事に臨んできましたが、振り返ると、実践を重視し過ぎていたことに気が付きました。最近は、『あるがまま』の考えを取り入れて、少し気持ちに余裕をもって、仕事に臨んでいます。プライベートでは、最近、料理を始めました」
「自分の心の調子は落ち着いています。最近、月に2回、子ども食堂の手伝いをボランティアとして始めました。日常生活の中で、整理整頓が苦手です。皆さんに整理整頓のコツを教えてほしいです」
「春日部集談会に参加するのが、今日で2回目です。先月、生活の発見会本部主催の一日学習会に参加しました」
「私の仕事は、宅配便の運転手ですが、先月中旬から、私の集配するエリアが少し縮小されました。体力面、精神面の負担が少し減り、良かったです」

リラックスタイム:
K.Hさんが担当しました。参加者が順番で、これまでの生活の中で、嬉しかったこと、楽しかったこと、感動したことを発表しました。
「映画館で一人で映画を見ること、テレビの連ドラを見ることが楽しいです。最近、親から電気敷毛布を貰い、実際に使ってみると、寝心地が良くなり、幸せを感じました。仕事のノルマが達成できた時は、とても嬉しいです」
「オンラインゲームで知り合った人たちと実際に会う時がとても楽しいです。20人ぐらい集まる時があります」
「料理を作っている時間がとても楽しいです。最近、ウドの酢味噌和えとウドのてんぷらを作ったところ、家族に好評で嬉しかったです。ベッドで寝ている時に、飼い猫が這い上がってきて、甘えながら、すり寄って来る時に幸せを感じます」
「外出する時に、ご当地名物の食べ物を買って、帰宅してから食べるのが楽しみです」
「小学生だった頃、近くの海岸で取った新鮮なハマグリを食べた時、とても美味しかったです。また、マラソン大会で1位になった時、嬉しかったです」
「昨年の9月から、知人の紹介で、仕事が休みの日に、地元プロスポーツチームの試合の取材を始めました。取材後に、写真の整理とブログの作成を行うので、何かと大変ですが、やりがいを感じています」

学習時間:
テキストは、生活の発見会発行「改訂版(A)森田理論学習の要点」の「第1章 神経症の成り立ち」を使用しました。最初に出席者で輪読を行いました。その後、当日学習担当のトシ氏が、テキストをもとに、自分の体験談を発表しました。

トシ氏の発表内容:
この第一章に書かれていることは、森田療法の基本的な概念であって、今日ここに出席している皆さんも、これを理解しているはずです。森田療法に関する多くの書籍にも、冒頭にこのことが書かれています。自分の中に起こる不安を気にしすぎて、排除しようとすると、「精神交互作用」が働いて、不安や緊張が増幅します。すると、やがて「不安」から「症状」となり、症状が出そうな場所や場面を避けるようになり、日常生活に支障をきたすようになります。私は、大学生時代から社交不安症を自覚するようになり、社会人になってからも、メンタルの不調から、会社を欠勤することが度々ありました。

自分の症状を自覚するようになってから間もなく、森田療法に出会い、今日のこの第一章に書かれている概念についても、その時に学びました。森田療法と並行して、心療内科を定期的に受診し、薬を服用しながらの生活になりました。自分としては、万全な体制でサラリーマン生活を送っていたのですが、残念ながら、神経症が改善するといった感覚はありませんでした。私は社会人になってから、二回転職を経験し、現在の仕事は三つ目で、今年で21年目を迎えました。神経症は改善しないままですが、森田の教えで、自分の仕事に励むという考えで、入社以来、無欠勤が続いています。私は、2023年2月に春日部集談会に入会しました。今日で3周年を迎えました。

春日部集談会に入会して、同年代の同じような症状の方々と出会えたことは、とても有難いと感じました。入会してから今日にいたるまで、神経症の症状を自覚することはありますが、どちらかというと、以前よりは症状は軽くなった感覚はあり、「症状」から「不安」へ変化したという感覚があります。この3年間、心療内科を受診することは無くなったので、それは、とても有難いことです。私の症状が軽くなったと感じる理由は、「春日部集談会のお陰である」とは、簡単に言い切れません。理由は本人にもわかりませんが、自分が年齢を重ねてきたことも、理由の一つに挙げられるかもしれません。

自分が20代半ばだった頃、心の中には、潜在的に、「毎日、この辛い症状を抱えながら、サラリーマン生活をあと40年近く続けなければならないのだ」という悲観的な考えを抱いていた気がします。現在56歳の自分の中には、自覚はしていませんが、やはり潜在的に、「あと10年サラリーマン生活を続ければ良いのだ」という考えがあるような気がします。40年と10年とは大きな違いです。

私はプライベートで、多くの人が集まる会合に出席した後に、時々心が乱れて、かつてのような社交不安の辛い症状が復活する時があります。その時は、森田の教えに従って、自分の目の前のやるべきことや、仕事に打ち込むようにしています。20代の頃は、そのような行動を取っても、症状が改善せず、とても辛かったのですが、最近は年を取ったせいか、仕事をしているうちに、いつの間にか、「症状」からただの「不安」に変化しているのを感じる時が多くなりました。これは自分にとってありがたいことです。

これからも、神経症の辛い症状を自覚する時は、それと向き合うのではなく、自分の目の前のやるべきことや、仕事に打ち込んで、症状が自然消滅していくような行動をとりたいと思います。

トシ氏の発表の後に、出席者全員で、意見交換を行いました。とても有意義な時間でした。

体験交流:
参加者が、フリートーク形式で、それぞれの体験談を語りました。
「休日明けの月曜日とか、会社の偉い方と会う時、または会社の歓送迎会の時に、心が乱れる時があります。若いころは、欲が強くて、悩むことが多かったです。年齢を重ねてくると、諦めの気持ちが出てきます。その諦めというのは、悲観的なものではありません。集談会に出席すると、自分と同じ症状を抱える人に出会い、共感を得ることがあり、参加して良かったと感じる時があります」
「幼少時から、母親から、『しっかりしなさい』とよく言われ、自分に不完全な感覚を抱くようになりました。周りの人の顔色を窺がいながら、生きてきたこともありました。小学校高学年の時に、先生に『あなたはそのままで良いのよ』と言われ、安心感を抱いた記憶があります。春日部集談会に来ると、自分の発言を否定されず、認めてくれるので、ここに来て良かった感じる時があります」
「周りの人と、良い人間関係を結ぶことは良いことです。森田療法に出会って、自分のかつての症状が改善したと感じる時があります」
「昨年11月の春日部集談会に初めて参加して、色々と話を聞いていただけて、良かったです」
「若いころは、理想が高かったです。年を重ねるにつれて、自分が格好つけることが無くなり、昔よりも気持ちが楽に感じる時が増えました」

今月の出席者から、次のような感想を頂きました。
「色々な人の考え方や症状との向き合い方などを聞くことが出来て、良かったです。学習の時間のテキストの輪読は、普段、あまり声を出す機会がないので、とても良かったです。年齢を重ねても、神経症は、完全に良くなるのではなく少しずつ変わって行くものなのだと、感じたので、焦らずじっくりと、自分の症状に向き合って行きたいと思いました。(匿名希望さん/男性)」
「参加者が少なくて、少し寂しかったですが、K.Hさんが担当したリラックスタイムは、自分の嬉しかったこと、楽しかったこと、幸せだったことを話したり、他の人のお話を聞くことが出来て、とても良かったです。(ゆうりんさん/女性)」
「今日は少人数でしたが、症状に対して、良い意味での諦めは大切な事であると思いました。一人一人の話のキャッチボールが深く出来て良かったです。少人数ならではの良さを感じました。(なちゃんさん/男性)」
「皆さんの嬉しかったことや楽しかったことを聞くことが出来て、ほっこりしました。不完全な自分を認めることも、大切な事なのだと気づきました。(M.Iさん/男性)」
「今日のリラックスタイムは、とても楽しかったです。近いうちに、リラックスタイムの時間にではなく、体験交流の時間に、同じテーマで行うのも良いと思いました。(トシ/男性)」

末筆ながら、日々の寒さの中にも、幾分か春の気配を感じるようになりました。体調管理に気を付けて、3月の春日部集談会で、また元気にお会いしましょう。
以上